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薪ストーブ大学 第1回講座「触媒」

FA (2).jpg

Federal Airtight

と鋳物に彫り込んである(正確には鋳型に・・)。

この薪ストーブの正体は
FA (1).jpg
FA288Cというダッチウエスト社の薪ストーブ、
そう・・世界初の触媒燃焼システムを具現化したコンベクションヒーターの原点です。


触媒・・・この言葉に私は過剰に反応します。

なぜなら、私は数年間、高校生に「化学」と「生物」を教えていたからです。

触媒作用は生命体にとって欠かせない機能。
生体内で起こる化学反応(消化とかATP合成とかね)は触媒作用なくしては考えられません。

ということは、触媒作用がなくなれば人間は生きていられない?
では薪ストーブにおける触媒とは??


ここで先生風に触媒の定義について
リンクアップ・薪ストーブ高校の生徒に教えてみましょう。


生徒カラウシ君:先生〜。触媒ってなに?


湯口先生:そうだな、例えばカラウシ君は、ご飯を食べて呼吸することによって
     体を動かすエネルギーが生まれてきているよね?


カラウシ君:確かにお腹が空くとストーブ持てないし、しっかり息まないとストーブ落としちゃう。


湯口先生:??
     まあ要するに、カラウシ君が食べたご飯の栄養素と
     空気中の酸素が体の中で結合燃焼してエネルギーとなるから、
     FA285(コンベクションヒーター・エクストララージ)なんかも
     軽々と持ててしまうんだよ。 


カラウシ君:でもそれと触媒は、どんな関係性があるの?


湯口先生:ここからが大事なんだ。
     食べたご飯の栄養素と呼吸で得た酸素は、ある状態でしか「燃えない」んだよ。


カラウシ君:ある状態って?


湯口先生:それは「触媒が作動する温度」の状態なんだ。
     栄養素と酸素は我々の体の中で
     触媒が仲介役になってあげないと燃焼してくれないんだけど、
     その触媒(生体では酵素といいます)が機能してくれる温度はだいたい40℃前後。
     要するにヒトの体温ぐらいが一番、触媒が働いてくれる温度なんだ。


カラウシ君:じゃあ、触媒が働いてくれる体温じゃないと
      ヒトってエネルギーを有効に取り出せないんだね・・というか
      そもそも触媒がないと生物は生きられないってこと?


湯口先生:やっと気がついたね。
     そうなんだ、触媒とは生命活動に必要なエネルギーを取り出すために必須の物質なんだ。


ここでカラウシ君が変身したっっ!

薪ストーブ大学・学長
    グレート唐牛:で・・湯口くん・・・キラッ!!


新米ストーブ屋の湯口:げっ!!ボスだったのか!びっくり
  

グレート学長・唐牛:この神聖なリンクアップ・薪ストーブ大学において
          なぜ生命体の触媒を題材にするのだね?


新米ストーブ屋:薪ストーブ大学〜!?
        ええと、ええと・・・それは、
        触媒を採用している薪ストーブの優位点をそれとなく伝えるためです。


グレート学長・唐牛:では触媒機の優位点を100文字以内で述べてみよ。


新米ストーブ屋:生命体が、通常では燃焼しない栄養素と酸素を
        触媒作用により有効なエネルギーに変えて生きているのと同じで
        触媒付きの薪ストーブは、薪の持つエネルギー、すなわち
        通常では燃えない燃焼ガスを触媒作用により燃焼させて
        さらに有効なエネルギー(つまり暖かさ)に変えられる

        これが触媒機の優位点でありますっ!!(軍隊風)


グレート学長・唐牛:20字オーバー!!落第!!
          煙突磨き100本やってこい!!


新米ストーブ屋:えーっ!!悲しい



以上、寸劇はおわりです。


薪ストーブ大学には、学長だけでなく優れた教授もいます。
(もちろん私は、できの悪い生徒)

その知識(というより知恵ですね)を
ゆっくりとみなさんにおご紹介できたらと思っています。

今後もおたのしみに!




北海道リンクアップ・ニセコ支店
湯口 公
nisekostove@gmail.com
 
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